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スタッフインタビュー

4月の初め、新学期が始まって間もない土曜日に現場で働く先生たちの声を聞きに「ぞうさんのぼうし」へ伺いました。洗濯したスモックや掃除後の空気の入れ替えをしているお教室など、土曜日なので子どもたちの姿はありませんが、いつも「ぞうさんのぼうし」で過ごしている子どもたちの笑い声が聞こえてくるような雰囲気の中、二人の先生にお話を伺いました。


- 一人目の先生は児童発達管理責任者の先生です。このお仕事を始めて今年で9年目とのことでした。

児童発達管理責任者の先生


Q1.この仕事を選んだきっかけについて教えてください。
 言語聴覚士の専門学校に行っていたことがきっかけでこの仕事につきました。

Q2.担当している仕事とその内容について教えてください。
 現場と保護者の皆さま、幼稚園との調整や、個別支援計画の作成を行っています。幼稚園に赴き、先生方と直接お話しすることもあります。大切なのは「本人の生活を支援する」ということで、内容が大人主導にならないこと。本人の思いはどこにあるのか、そのためにどうするか、ということを大切にしています。

Q3.この仕事で大変だと思うことはありますか?
 大変だと思ったことは一度もないです。

Q4.子どもたちと関わる上で大切にしていることはなんですか?
 子どもたちを信じるということです。子どもたちができることをこちらがやってしまうのは支援では無いので、危険なことがない限りはなんでも本人に進んでやってもらうようにしています。

Q5.ご自身はどんな子どもだったと思いますか?
 バスケットボールですね。小学校1年生から高校を卒業するまでバスケットボールをしていました。バスケットボールをしていて良かったと思うことは、ミニバス時代にミニバスの監督に「女性は気がきく女性になれ」と言われたことがありました。今の時代では問題になりかねない言葉かとは思うのですが、その言葉は私に「先読みして動くこと」を教えてくれました。この「先読みして動くこと」は日々の生活だけじゃなく仕事の面でもとても活きていると思いますし、運動をしてきたことで体力には自信があるので、体の面での心配はありません。

Q6.小さい頃から変わらずに好きなことはありますか?
 バスケットボールをしていたことももちろん関係あると思うのですが、スポーツ、体を動かすことが好きですね。今2歳になる息子がいるのですが、息子と一緒に体操教室に行ったりしています。

Q7.最近感動したことを教えてください。
 「ぞうさんのぼうし」に通っている子と会話のキャッチボールができたことですね。最初は不明瞭な発語だったのですが、それが単語になるようになりました。その後はこちらの質問はオウム返しといったやりとりでしたが、ある日突然質問に答えてくれて会話が成立しました。「すごい!」と褒めたところ、本人はそんなにすごいことと思っていなかったので、褒められたことにびっくりしていましたが、やっぱり褒められることが嬉しく、会話が楽しくなってくれたようです。今では冗談も通じるようになって、成長を感じています。

Q8.最近一番笑ったことを教えてください。
 お休みの日に今日は絶対にお肉を食べたいと前から気になっていたお店のランチに行こうとしたのですが、まさに行こうとしたところで今日は定休日と分かりました。だったら別の気になっていたお店に行こうと調べたら、今度はそのお店はランチ営業をしていなく、夜のみの営業だと分かった時です。「全然ダメじゃん!」とさすがにその時は笑いました。結果的にその日の私の「肉モード」は「コーヒーのち蕎麦」となりました。笑。

Q9.最近一番悔しかった/悲しかったことはありますか?
 特にないですね。笑。

ー私は毎日、悔しかったり悲しかったり忙しいのですが、そう感じないために日々気をつけていることがあるのでしょうか?
 あるとしたらいつも否定語を使わずに、肯定的に伝えるようにしていることでしょうか?仕事上、日頃から否定的な言葉は使わないようにしています。そう考えると自分の日常もこの仕事に助けられていると思います。この仕事についてから仕事に行きたくないと思ったこともないですしね。そういえば、以前夫から「これは君の天職だね」と言われたことがありました。楽しく働いていることが自然と伝わっているのかなぁと、その時思いましたね。

Q10.趣味はありますか?
 料理を作ることが好きです。料理が好きな家族の中で育ったので、兄弟も料理が好きだったりします。この前のひな祭りの時もメインからデザートまで、気が付けばテーブルに乗らないくらいの量で、夫に「これどうするの?」と言われるような感じでした。笑。

Q11.どんな先生でありたいと思いますか?
 例えば子どもたちが「ぞうさんのぼうし」を卒業した後も、何か困った時にあの先生のところに行けば解決できる、大丈夫と思ってもらえる、最後の砦のような先生になりたいと思っています。そのためにも自身の成長が必要なので、最新の情報には、本を読んだり、積極的に触れるようにしています。

Q12.今頑張りたいと思うことはありますか?
 4月に新しく入って来られた先生方のフォローと育成です。Z世代の先生方が入ってくれました。若い世代の先生方なので、どう伝えていくか日々考えながら向き合っています。

Q13.毎日の密かな楽しみがあったら教えてください。
 寝る前のチョコレートとコーヒーですね。そして家でも楽しく過ごすようにしています。息子は保育園で、クラスで一番早くに着いて最後までいるような感じなので、家では思いっきり甘えさせて楽しく過ごすようにしています。





- 二人目の先生は支援員の先生です。

支援員の先生


Q1.この仕事を選んだきっかけについて教えてください。
 息子が重度の知的障がいを持っていて、自分も悩みながら子育てをしてきました。息子は小学校から高校まで支援学校に通い現在はグループホームで生活をしています。自分もたくさん支えられてきたことから、今度は自分が支える側になりたいと特別支援学校の教員免許を取得したことがきっかけでこの仕事に就きました。

Q2.この仕事を選んでよかったと思うことや、仕事の中で楽しいと思う瞬間などについて教えてください。
 毎日楽しくてしょうがないです。先日も忍者遊びをしたのですが、子どもたちも私と一緒に忍者になりきって斜めになって歩いてくれたりと毎日楽しく活動しています。

Q3.この仕事で大変だと思うことはありますか?
 その日来る子どもたちの個性が違うので、曜日ごとにカラーがあります。ですので、支援プログラムをそれぞれに合わせて変える必要があります。その事前準備が大変ではありますが、子どもたちをどう楽しませようか考えるのは楽しいです。プログラムの内容は子どもたちが「やらされている」と感じるような内容にならないように気をつけています。

Q4.子どもたちと関わる上で大切にしていることはなんですか?
 一人ひとりの好きなことを見つけること、そしてトイレトレーニングですね。今まで働いてきた現場から感じたことは、この幼年期にトイレトレーニングをしっかりしておくことが、今後の活動の幅を広げるためにとても大切ということです。大人になってからトイレの自立ができていないと、どうしてもできることが狭まってしまいます。なので、将来のために今しっかりとトレーニングするように取り組んでいます。

Q5.ご自身はどんな子どもだったと思いますか?
 悪い子だったと思います。笑。割と好きなことを自由にさせてもらったと思います。外で元気よく遊ぶ子どもだったと思います。

Q6.小さい頃から変わらずに好きなことはありますか?
 マンガですね。小さい頃によく読んでいたのは「りぼん」でした。いろいろなマンガが好きだったので、ことわざと歴史はマンガで学びましたね。笑。最近は「推しの子」が好きですね。

Q7.最近感動したことを教えてください。
 3月に年長さんを送り出した時は感動しましたね。卒園の際にさちこ先生(ぞうさんのぼうし代表)にサプライズでお手紙を渡そう!ということになりました。みんなちゃんと当日まで内緒にしておけるかなと思ったのですが、ちゃんと内緒にできてサプライズは大成功しました。このサプライズがちゃんと実現できたことは感動的でした。そして子どもたちにとっても、自分たちが考えたサプライズがさちこ先生をとても喜ばせたという経験が良い影響を与えてくれるだろうなと思っています。

Q8.最近一番笑ったことを教えてください。
 クレヨンしんちゃんのモノマネごっこをしたことがあったのですが、子どもたちがとても上手で。大笑いしました。笑。

Q9.最近一番悔しかった/悲しかったことはありますか?
 最近では無いのですが、教員を目指していた時に採用試験に通らなかったことですね。たくさんの方たちに支えられて、試験対策も手伝ってもらいましたが難しく、その方たちに謝りに行きました。でも教員なってやりたかったことは、今「ぞうさんのぼうし」で実現できています。「ぞうさんのぼうし」では、いろいろなアイデアを試す機会があり、なんでも挑戦させてもらっていると感じいています。教員にはなれなかったけど、あの頃目指していたことには近づけている。6〜7年経って、ようやく今スタートラインに立てたことを嬉しく思っています。

Q10.趣味はありますか?
 ご当地グルメを回ることです。

ーどんなお店に行きましたか?
 名古屋のみそかつの「矢場とん」やハンバーグの「さわやか」、山梨にほうとうを食べに行ったりもしましたね。次は函館の「ラッキーピエロ」に行きたいですね。

Q11.どんな先生でありたいと思いますか?
 子どもと保護者の方の気持ちに寄り添い、一緒に得意なことを見つけてそれを強みに変えていける先生になりたいと思います。これだけは負けないという自信をなんでもいいから一緒に見つけていきたいと思っています。

Q12.今頑張りたいと思うことはありますか?
絵本の研究ですね。毎週図書館に通って、おもしろいものはないか借りてきて読んでいます。最近は娘が「これおもしろいよ」と教えてくれたりもしています。

Q13.仕事の中で一番大切にしていることはなんですか?
 この仕事は資格とかそういったことだけではなく気持ちさえあればできることだと思いますが、気持ちがないと決してできない仕事だと思います。「子どもの関心に関心を持つ」ということを一番大切にして毎日仕事に取り組んでいます。

Q14.毎日の密かな楽しみがあったら教えてください。
 You Tubeを観ることですね。実は鉄道系のYou Tubeをよく観ていて、先ほどのご当地グルメもYou Tubeからの情報なんです。とてもおもしろいですよ。笑。